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美川憲一 シャンソン熱唱 東京・赤坂で22、23日コンサート

 歌手の美川憲一(69)が22日と23日、東京・赤坂の草月ホールで「美川憲一 ドラマチックシャンソン2015」と題したシャンソンコンサートを開く。本紙のインタビューに美川は「シャンソンはライフワーク。死ぬまで歌い続けたい」と意気込んだ。

 ヒット曲「柳ヶ瀬ブルース」「さそり座の女」などで演歌・歌謡曲のイメージが強い美川だが、シャンソンコンサートは今年で16回目。1966年に「柳ヶ瀬」がヒットし、“ブルースの女王”淡谷のり子さんと対談したのがシャンソンとの出合いをつくった。

 「淡谷さんから『しゃべってる声がシャンソン向き。歌ったらいい』と言われたけどピンと来なくて。でも、その言葉をじっと心に受け止めていた」

 数年後、もともとファンだった歌手の越路吹雪さんを紹介される。越路さんの自宅を訪れた際、心境に変化が生まれた。「越路さんの曲『嘘』を歌ったら、『あげるから歌いなさい』って言われた。そのあたりから、徐々にシャンソンに対する気持ちが芽生えた」と振り返る。

 82年に一流のシャンソン歌手が数多く出演する音楽イベント「パリ祭」に初出演。淡谷さんの推薦での出演だったが「恥をかいて赤面した。自分で納得できなくて『コネで出るものじゃない』と思い、本格的に戦いが始まったの」と苦笑する。

 03年、シャンソン歌手の石井好子さんから「パリ祭」へのゲスト出演のオファーがあり、10年からは毎年出演している。「ゲスト出演のオファーがあった時は、正直、紅白の初出場の時よりうれしかった」と話す。

 22、23日のライブでは「オートクチュールの衣裳を着るんで、ぜいたくなショーになってると思う」とPR。05年の紅白で歌った「愛の讃歌」など18曲を熱唱する。

◆独立問題は「弁護士に任せている」

 以前所属していた芸能プロダクションから「無断で独立したのは契約違反」として、美川と個人事務所は、計約2億1000万円の支払いを求める民事訴訟を起こされたが、東京地裁は今年7月「プロダクションも独立に同意していた」として請求を棄却。美川側の全面勝訴となった。

 しかし、プロダクション側は判決を不服として控訴。11月25日に東京高裁で控訴審の第1回口頭弁論が開かれる。美川は「向こうも自分の立場とかいろいろあるんじゃないですか。非常に苦しい立場でいらっしゃるんじゃないの? こちらは弁護士に任せてドンと構えてます」と話した。



出典:中日スポーツ:美川憲一 シャンソン熱唱 東京・赤坂で22、23日コンサート:芸能・社会(CHUNICHI Web)