キャプチャ

アニメ好きを公言しているのに、選り好みをしているのは、もったいないのではないだろうか? 特に腐女子向けと思われるアニメを毛嫌いしている男性などは多いはず。いや、殆どだろう。

今回はそんな人たちに「割りとイケんじゃね?」と思われるアニメを紹介したい。まあ、「ねえよ!!」と返す人が殆どだろうが、もしからしたら「いや、でも…これはこれで」となるかもしれない。

 この作品ではホモセクシャル的なBL要素は弱めになっており、美少年の女装がメインテーマとなっている。男の娘が出てくる作品と思えばみやすいかも。ただし、主要な女装キャラ声優は、朴ロ美以外は全て男性声優が演じているので、声での女性要素はそれほど期待してはいけない。

内容を簡単に説明すると、主人公の河野亨らが通う、私立藤森学園の高等部には、「“姫”制度」が存在しており、美少年は姫役となり、まるで、アイドルのように持ち上げられる。そこで河野たちは、男子校のヒロインとして、学校行事になどを盛り上げなければならない。コメディー要素が強めなので、ネタとしても結構見れる作品だ。

ちなみに主人公の河野は、福山潤が演じている。福山は他作品で、オネエ役や女装したキャラなども頻繁に演じているので、意外と違和感がない。朴が演じる、四方谷裕史郎とのやり取りもコミカルで、男同士のホモソーシャル的なやり取りが苦手な人でも結構行けるはず。ただしもうひとりのメインキャラである豊実琴を演じてるのは柿原徹也で、男の娘として見るならば、違和感はかなりのものかと…。しかし、作中では大体の展開で豊が振り回される状況になるのでストーリー的にはなくてはならないキャラだ。

衣装も豊富で、フリフリのドレスやナース服やらゴスロリなどなど、可愛い格好を一杯してくれるぞー。しかし、同タイトルの実写ドラマの方は責任が負えない。


プリンセス・プリンセス

『 咎狗の血 』

原作はNitro+CHiRAより発売された、バトル要素はあるものの、ガチガチのボーイズラブ系アダルトゲームなのだが、アニメ版は別の味わいが出ていて、これがまたクセになる。

いわゆる「シリアスな笑い」が満載なのだ。後半にいけばいくほど、戦闘シーンはおろか、通常のシーンでもやたら各キャラ乳首を出したがる。無理矢理感があるもの多く、これがかなり笑える。

拷問シーンやバトルなども、ネタ方面で人気の漫画『彼岸島』に通じるような強烈な意図しない笑いが、唐突に放り込まれることが多いので、油断をしていると腹筋を痛める危険性がある。

なお、放送当時はこの作品、作画崩壊かなりひどく、ストーリー展開も独自色の強かったことから、原作ファンには必ずしも喜ばしいアニメ化ではなかったことに注意しておいた方がいいだろう。同じNitro+CHiRA発売で2014にアニメ化された『DRAMAtical Murder』もそういえば作画崩壊酷かったなあ…。

咎狗の血(5) [ 茶屋町勝呂 ]
咎狗の血(5) [ 茶屋町勝呂 ]

咎狗の血

 

『 純情ロマンチカ 』

「ベッドシーンまであるガチのホモアニメじゃねえか!」とツッコミが来そうだがちょっとまってほしい。この作品は少女マンガ的なギミックでストーリーが展開していくのが特徴で、通常のホモっぽさとはまた違ったものがある。

主要キャラとなる主人公の高橋美咲が平凡な高校生。その恋人役であるうさぎ先生こと、宇佐見秋彦が強引な色男という設定。これはもう、王道少女マンガでよく使われるキャラ設定だ。主人公の悩みも、うさぎ先生がイケメンの男と親しくしていてヤキモチをやりたり、忙しくてかまってくれず不安になったりと、とにかく少女マンガっぽい。というか、かなり甘々で、思わずこの展開はいいかもなんて思ってしまうこともしばしばだ。

作中ではこの他に、2組のカップルがおり、計3組のカップルでストーリーが進行するのだが、どれも甘々だ。むしろ、つき合ったり別れたりを繰り返し、相関図が線だらけで曼荼羅みたくなる、過激なタイプの少女マンガ作品よりは、かなりクリーンな恋愛をしているのではないだろうか?

あと、この作品は必ずといっていいほど責め側のアゴの先端が平たくなっており、受け側のアゴが尖っている。これを念頭に入れて新キャラを「責めアゴだ!」「受けアゴだ!」と注目しながら視聴するのもいいかもしれない。
純情ロマンチカ 第20巻 プレミアムアニメDVD付き限定版 [ 中村春菊 ]
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 紹介した作品以外にも、毛嫌いしていたジャンルのアニメが、見方を変えれば、もしかしたら面白いものになるかもしれない。食わず嫌いせずに挑戦してみてはどうだろうか?



出典:これで君も腐男子!? 挑戦してみて欲しい腐女子寄りのアニメ3選! | あにぶ